小学校や中学生の頃は欲しいものは親にねだって買ってもらうしか方法がなかった。「お手伝いをするから!」とか「良い子にするから!」そう言って、自分の欲しいものをねだっていた。
その中でも特に、「テストで良い点を取ったら!」そう言って欲しいものを買ってもらっていたのではないだろうか。それが一番効果的で目で見える結果でもあった。
これは、俺の友達、たくみ(仮名)が母親と交わした1つ約束の話。
母との約束
小学2年生のたくみは、いつも遊んでばかりで、勉強はあまり得意ではなかった。でも、何かに没頭するときの集中力は半端なかった。そして、そんなある日、何かスイッチが入ったように勉強にハマっていた。特に、掛け算が楽しかったようで、気が付いたら授業では習っていない範囲の九九を口ずさんでいた。
そしてテストでいつもよりもいい点数を取った。たくみは嬉しくて、家に帰るとすぐにお母さんに自分の成績を報告た。「ママ、今日のテストで90点とったよ!」
お母さんはたくみの顔を見て褒めた。
「すごいね、たくみ!よくがんばったね。これからも頑張ってね。」
たくみは、お母さんにそう言われて、益々嬉しくて、勉強にもハマっていった。そして、お母さんに思いついたことを言ってみた。「ママ、約束してもらっていいかな?」
お母さんはたくみに聞き返しました。「何の約束?」
たくみはにっこり笑って言いました。「100点をとったら、ゲームを買ってもらえるっていう約束!」
お母さんはたくみの願いを聞いて頷いた。「分かった約束するよ!でも、100点をとるのはとても難しいから、かなり頑張らないといけないよ。」
たくみはお母さんに約束してもらって、ますますがんばる気になりました。毎日、学校が終わるとすぐに宿題をやり勉強をしていました。そして、テストの日がやってきました。
テストの結果より大切なこと
たくみは、テスト前にしっかりと勉強をして自信を持ってテストに臨んだ。
テストが終わり、テストの返却がされた際に先生は、たくみに微笑んで話しかけた。「たくみ君すごいね。100点だよ!」
たくみは、自分で自分を褒めて、足を弾ませて学校から家へ帰った。そして、家に帰って「ママ、100点をとったよ!」そう、お母さんにテストの結果を報告をした。
お母さんは、まさか本当に100点を取るとは思っておらず、驚いた様子も見せたが「すごいね、たくみ。よく頑張っていたもんね!そしたら、約束どおりゲームを買ってあげるね。」そう、たくみに話をした。
それに続けて、更にたくみに話しかけた。お母さんはたくみを抱きしめて「よく頑張ったね。でも、もっと大切なのは、たくみが100点を取るために勉強を頑張ったこと自体だよ。これからも頑張ってね!」たくみは、嬉しさで一杯になった。
もう一つの大切なこと
数日後、たくみは待ちに待ったゲームをお母さんから買ってもらった。太郎はとても嬉しそうに、お母さんに感謝の気持ちを伝えた。お母さんはたくみの笑顔を見て、幸せそうに微笑み、太郎にもう一つの大切なことを伝えた。「ゲームを遊ぶのは楽しいし、太郎も頑張ったからゲームを買ってあげたけど、勉強を忘れちゃいけないよ。これから、ずっと勉強は続くし、これからもテストはあるんだから。」
たくみは納得し、お母さんの言葉を大切にし「うん!分かったよ。次のテストも勉強もがんばるよ!」
それ以降、たくみはゲームで遊ぶ時間と勉強をする時間をメリハリをつけて過ごしていった。お母さんもたくみを励ましながら、一緒に勉強をしたり読書をしたりする時間を作ってたくみを応援した。
そして、次のテストがやってきた。たくみは、勉強もサボることなくテストに向けて頑張った。テストが終わり返却をする時がきた。先生がたろうに微笑み、たくみはテストで100点を取った。
たくみは、お母さんに報告をすると、たくみを嬉しそうに抱きしめた。「すごいね、たくみ。本当にすごいね!」
たくみはお母さんに微笑みながら「でも、もっと大切なのは、勉強することだよね!」
お母さんは太郎に微笑みながら「そうだね。でも、たまにはゲームで遊ぶのもいいよね。」
たくみは母さんに感謝をしながら、頷いた。
たくみは、お母さんと一緒に、これからのテストに向けて勉強することを約束した。たくみは、頑張り続けて、お母さんの言葉を大切にしながら、ゲームと勉強をバランス良く続けた。
そして、たくみは小学校も中学校でも高校でも優秀な成績を収め続けた。
143著
因数分解の動画