国公立大学受験対策の話し

大学入試の「大学入学共通テスト」とは?試験内容とその対策法をご紹介

大学入試には、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜と種類があります。

国公立の大学は定員の8割を一般選抜で募集していて大学入学共通テスト受験する必要があります。

この共通テストは1次試験的な役割を果たしています。

その後2次試験として「個別学力検査」があり、その両方の結果により合否を判断されるのが一般的です。

私の娘の友人は目指す国立大学があり、知り合った中学生の頃から、その目標に向かって努力をしていました。

センター試験から変わった初めての大学入学共通テストに、どう挑めばいいのかと試行錯誤しながら日々取り組んだと聞いてます。

そこでその娘の友人は、合格のためにどんな取り組みをしたのかを参考に、対策についてまとめてみました。

「大学入学共通テスト」とはどのようなものなのでしょうか。

これから入試に挑むあなたのお役に立てると嬉しいです。

大学入学共通テストとは

これまで大学入試ではセンター試験が導入されてきましたが、2021年4月入学生向けの入試から「大学入学共通テスト」が導入されています。

毎年1月の中旬~下旬の土日に全国一斉に実施されます。

その後試験の解答が発表されるので自己採点をし、その結果をもとに志望校へ出願する流れになります。

詳しい日程等については独立行政法人 大学入試センター のホームページを確認してください。

大学入学共通テストは各教科の学力・知識の理解度はもちろんですが、それまでのセンター試験と比べ「思考力・判断力・表現力を問う」問題となっています。

「思考力・判断力・表現力」と言われても具体的にどんな問題が出題されるのか気になりますよね。

では詳しく見ていきたいと思います。

大学入試共通テストで必要な力

  • 科目ごとに日常を結び付けた知識
  • 文章量が増えていて読解力が試される
  • いくつもの要素を上手く組み合わせることができる思考力
  • データなどの資料を読み解く力

知識や問題の解き方を暗記するだけでは回答できない、思考力・判断力・表現力を求められています。

基本的な知識を使い、様々な場面での実践的な活用法を問う問題です。

共通テストではしっかりとした基礎が身につき、それを十分に理解できているかを見ています。

大学教育の入り口で生徒に求められる共通の力を踏まえたものになるように、という意味合いもある問題作りになっています。

そして高校生活の中での授業や社会生活、日常生活の中から課題を見つけ解決する方法、データや資料を基に考察する力など、過程を意識した問題を重視し作られています。

授業を通じて身につけた知識を用いた思考力・判断力・表現力が新たな場面でも発揮できるかをみるために、教科書等では扱われていない資料等を使う場合もあるとなっています。

これは問題で使われている資料を読み解く力を試されています。時間内にデータを整理りし考察し解答できる力が必要です。

暗記するだけでは解けない問題が多数ありますので、基礎知識をどれだけ応用できるかがポイントとなります。

共通テストの対策は?

対策を始める時期

早いことに越したことはないですが、高3の2学期には遅くても始めましょう。

共通テストの他に2次試験対策も必要ですので、共通テストに特化した対策ばかりでは合格は難しくなります。

特に試験2か月前からは本番を想定した問題を解き、実践に強くなることを意識しましょう。

対策はしっかりと心に余裕をもって取り組みましょう。

効果的な勉強法

効果的な勉強は、やはり予想問題や過去問を解くことです。

実施回数が少ない大学入学共通テストですが、センター試験の過去問を実施することでも、かなり効果的な勉強になります。

大学入学共通テストも回数を重ねれば、対策がしやすくなりますね。

教科別の対策

英語

◆リーディング

読解式の問題で難しい文章ではないですが量は多いので、すばやく読み解き情報を整理する必要があります。

問題文を頭に入れて、文章のポイントとなる部分を抑えながら読み進めましょう。

読解問題を繰り返し解くことで、実践的な力を身につけることが出来ます。

◆リスニング

読み上げは様々な話者(わしャ)が登場します。イギリス英語や英語が母国語ではない話者など、聞きなれない話し方で聞き取れないということがないように、様々な音声に慣れておくことが必要です。

読み上げ回数が問題によっても「1回」「2回」と違います。大学入試センターのホームページにはリスニングのサンプル音声もありますので、ぜひ活用してください。

数学

問題文が長くなり、その問題文の中に解答のヒントが書かれていたり、問題の題材が多様化しているので、今までのパターンが通用しずらくなっています。

思考力を見る問題が多くなり、計算能力の問題よりは日常の中で、課題を見つけその解決のために計算方法を導き出すような問題になります。

まずは問題文をしっかりと読み解き理解することが重要です。

基本的な定理や公式の理解はもちろん、それを応用する力が試される問題となっています。

やはり何度も繰り返し、問題に慣れることが大切になってきます。

大学入学共通テストは実施回数が少ないため、過去問があまりないですが、センター試験の問題を解くことでも力がつきます。

試験勉強では積極的に取り入れてみてください。

国語

文章量がかなり増えていますので、早く読む力も必要です。

「論理的・文学的・実用的」な文章が題材になっています。様々な文章を読むことで、読むスピードと理解力を養い、どんな内容の文章でも読めるようになっておきましょう。

そして短い文章の問題では、その比較しどれだけ理解しているかをみる問題になっています。

歴史的背景を知ることで、文章の理解がスムーズになりますよ。

理科

理科は「物理」「科学」「生物」「地学」のそれぞれで、考察力が必要となってきます。語句の知識や計算方法だけでなく、原理や法則の知識も重要です。

しっかりと高校の教科書の内容でやり残しがないように復習しておきましょう。

理科も日常と結びつける思考力が必要な問題が出題されるので、生活の中で起きる現象と理科の知識を関連つけられるようにしておくと、共通テストでも役に立ちます。

社会

地理や公民に関してはセンター試験と大きく変更はありません。教科書の内容をよく理解し、しっかり身につけることが大切です。

世界史・日本史については、その歴史の背景や原因・結果にその後の影響までの一通りの流れを頭に入れておくことが必要になります。

歴史の人物や年号、出来事の名称の知識はもちろん大切ですが、それよりも歴史の流れを理解しているのかを問われるような問題が出題されます。

幅広い分野からの問題になるので、苦手な分野も放置することがないようにしてください。また教科書のコラムや新聞などにも目を通し、日頃から世の中の出来事に関心を持つことも大切ですよ。

出題される問題はどの教科も暗記するだけでは解けません。考える力を身につけましょうね。

まとめ

大学入学共通テストについてお伝えしました。

知識を暗記するだけではなく、物事を考察し理解すること、自分で考え解答を導き出す力、そしてそれを相手に伝える表現力が必要なものだとわかりました。

社会に出て活躍するためには、自分の力で判断し実行することが必要となります。

この共通テストを通じて、日頃から物事を考える癖をつけておくことは、将来必ず大きな力になってくれます。

日々の積み重ねで、目指す大学に合格できるよう努力を続けてくださいね。

mosao著

 

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