音大卒と聞くとすごい!!という印象を受けますよね!
しかし音大は普通の大学受験とは違った苦労があります…
そんな音大受験をなんと36年前に受けた方にお話しを聞きました!
進路どうしよ…そうだ音大に行こう!
彼女は昔からピアノをやっており、また吹奏楽部に所属していました!
高校二年生半ば…そろそろ進路を考える時期というものがやってきます。
一般高校生であった彼女は音大受験をしようと考えました!
しかし、ピアノをやっていたり吹奏楽部に所属していたからといって普通はいきなり音大にいこうとは思いませんよね。
なぜ一般受験をしなかったのか…それは自身の周りのレベルが高かったからでした。
その方が通っていた学校がかなりの進学校であったということもあり、周りの友達は有名私立大学や国立大などレベルの高い大学を目指す人がほとんどでした。
その中で自分はあまり頭が良くなく普通に大学受験をするのは無理だ!と考えるようになります。
そしてたまたま、長年続けてきたピアノを辞めようとレッスンに行ったときに
ピアノの先生から

「音大受験しないの?」
と言われたそうです。
一般受験にあきらめかけていた彼女からしたら…もってこい!な選択肢でした!!
そして周りが一般受験を考えている中、音大受験へ梶を切ることとなったのです!
そんなに甘くない音大受験!選んだ学科は…
彼女が受験勉強を始めたのは高二の冬…一般受験ならわりと早いように感じますが
実は音大受験を考えるのならとても遅い決断だったのです…!!

というのも音大を受けるような方々は遅くとも中学生ぐらいの時から意識して準備を進めている人が大半なのです…
音大は、その一つの楽器のコースに対しての定員がとても限られているのです…
各楽器なんと一桁ほどしか人をとらないそうです!
しかしそんな狭き門ですが唯一望みのある学科がありました
教育科です。
人数も60人ほど取っており楽器や歌の専門の学科ではなく教育、つまり音楽の先生を目指すような方が入るところなので就職先も安泰な学科でした。
彼女は吹奏楽が大好きだったということもあり、音楽の先生になり吹奏楽の顧問になるというのも悪くない!と考え教育科を目指そうと決めます。
スパルタ!恐怖のピアノレッスン
音楽にもそれぞれ人の流儀というものがあったりします。
なので音大をうけるのならば一番その音大の先生のもとに通ってレッスンをうけるというのが一番得策と言えるのでした。
そして彼女は千葉県から毎回東京の高田馬場まで行き、ピアノのレッスンに通うこととなりました!
その先生のレッスンがとても厳しかったそうです泣
曲が弾けなかったらもはや相手にしてくれなかったそうで、弾いている途中で本を閉じられ
「今日のレッスンはここまで」

と強制終了されてしまうそうです…とても厳しいですよね泣
そしてまた、一回も褒められた記憶はないと彼女は言っていました(;´・ω・)
しかし、ピアノのレッスンはとても厳しかったそうですが歌のレッスンはそこまで厳しくなく、楽しく練習ができていたそうです…!
音大受験への不安
音大は普通の一般受験とは違って模試というものがありません!
ずっと自分は受かるのだろうか…と思い続けながら練習していたそうです。

一日に平日は4,5時間。土日はごはんを食べる以外の時間は、ほぼピアノの練習又は声楽の練習に時間を当てていました。
家族はうるさがっていたそうです笑
そして音大受験は模試がない 代わりにその大学がひらく講習会というものがありました!オープンキャンパスのようなものだそうです。
そこではその大学の課題曲が教えてもらえたり、レッスンしてもらえたりということができます。
そして…他の受験生の実力も見ることができます
彼女は周りの受験生の演奏を聞き、度肝を抜かれたそうです…

「どんなに努力しても音大受験レベルに追いつけない…」
そう彼女はとても落ち込んでしまいましたが、正直今から一般受験に変えるのにも無理があります!
受かるのかわからなくても、もう音大受験するしか道は無いのでした。
ついに受験期到来!最初のしくじり
なんと音楽大学は全て受験日が一緒なのです。なので併願ができません!一発勝負です!
しかし教育が専門の某大学が受験日が被っておらず、また課題曲が受けようと考えている音大と一緒だったのです!
実質併願が出来てラッキー!
と、いいたいところですが…
その某大学の受験日二日目になんと、熱を出しまったそうです…

実技試験を受けることができずその大学を辞退してしまいました
いや…体調管理は本当に大事!!本当にもったいないですよ…
一発勝負!第一志望の大学受験!結果は…
熱を出してチャンスを無駄にしてしまい、最後の一発勝負となりました!
音大受験の日程はこのような感じだったそうです。
1日目 学科試験(国語、英語、楽典)
2日目 面接
3日目 聴音、新曲試唱、コールユーブンゲン
4日目 実技(ピアノ)
5日目 実技(声楽)
簡単に説明すると、まず楽典は音楽の最低限の知識のことですね!新曲試唱はその名の通り、初めて聞いた音をそのまま聞いたとおり正確に歌います。コールユーブンゲンとは…あらかじめ本があり、その譜面を渡され階名で歌います。
3日目までは順調にやっていたのですが
4日目のピアノの実技試験でなんと!止まってしまいました…
彼女はとてもショックを受けとても落ち込んでしまい、5日目には受験票を持ってくるのを忘れてくらいにどん底な気持ちになってしまいました。
「もう落ちたな…」

そう思って浪人するなら普通に一般受験しよう!と考え予備校のパンフレットをかき集めていました
そして、落ちたら音大受験はやめよう…一般受験しようと考えて予備校のパンフレットを大量にかき集めていました。
が、しかし!!合格発表を見に行ったらなんと結果は…
合格!!!!

なんと自分の受験番号がそこにはあったのでした!
本当にお見事です!努力が功を奏しました!!
最後に
音大受験の一番大変なところは偏差値がないところですね…
最後まで不安だったと彼女も言っていました。音大受験は一般受験とは違って受ける人も少なく情報が少ないのでより大変です…
しかし華の音大!入学できたら一生物の自慢になりますよね。
ぜひ音大受験をされる方過酷な練習ですが頑張ってください!
koorogi著
因数分解の動画