皆さんは、何を基準に進む大学を選びましたか?
学力、偏差値はもちろん重要ですね。目標の学校の偏差値に届くように勉強を頑張るのではないでしょうか?また、学校のある場所も大切です。今の家から通えるのか、実家を出て一人暮らしをするのかに関わってきます。学校の雰囲気もあるでしょうし、自分が学びたい分野の授業やゼミがあるのか、頑張りたい部活が盛んかどうか。もしくはすでに就職を見据えて、希望の職種に就職しやすい学校へ行くなど、大切なポイントは次から次へとたくさん出てきます。
さて、今日は友人のSちゃんのお話をします。Sちゃんが大学を選んだ理由は、今挙げたどれにも当てはまりません。「それが理由!?」と驚く人もいるかもしれません。
私の友人Sちゃんが大学を選んだ理由、それは【恋】でした
中学の時から密かに片想いをしていた人が進む大学へ進むことに決めたのです。
片想いの始まり
中学生。クラスの女子達はお年頃です。休み時間には教室でコソコソと、「誰が好き」「誰がカッコいい」など恋バナ祭り。キャピキャピはしゃいでとても楽しそうです。
友人のSちゃんは、ボーイッシュなタイプの女の子でした。そのイメージを自分で自覚していた為、周りの女の子達が楽しそうに恋バナをしてはしゃいでいても「自分は恋バナをするキャラじゃないかな」と思って、一緒にキャピキャピする事ができなかったそうです。
恋バナに混じる事ができないSちゃんですが、好きな人はいました。ですが、周りの女子達に混ざりキャーキャー言いながら「私の好きな人は・・・」なんて打ち明ける事なんてできません。一人で片想いを胸に秘め、好きな人と話せた日は一人で密かに喜んでいたのです。
しかし、ここがSちゃんの可愛いところ。実は周りの友達はみんな気付いていました。Sちゃんが恋をしている事。なぜかと言うと、Sちゃんの態度はバレバレだからです。ボーイッシュにクールなイメージを崩さないように。しっかりと隠せていると思っていたのですが・・・。好きな人と話す時のSちゃんの表情は真っ赤に染まり、からだ全体で「大好きです!!!!!!」と言っていたのですから。
離れ離れの高校時代
みんながSちゃんの恋に気付いていたのに、本人は気付かれていないと思ったまま中学卒業の日が来ました。Sちゃんは最後まで恋バナに混ざる事なく、ボーイッシュでクールなキャラを守りぬいていました。
高校は別の学校になってしまうSちゃんの気持ちを思ってか、からかいたかっただけなのか、クラスの男子が「Sは、あいつが好きなんだろ!告っちゃえよ!!」などと囃し立てます。Sちゃんは顔を真っ赤にして「好きなんかじゃない!」と否定するのでした。
こうして、高校は別の学校になった二人。次第に周りもSちゃんの恋に関する記憶は消されていきました。
しかし、Sちゃんの中で恋の火は消えなかったのです。
同じ大学へ入学
みんなが驚いたのは3年後です。なんと、Sちゃんが好きだと言っていた彼と同じ大学へ入学したからです。
高校は別の学校で、その間は連絡を取り合っているわけではなかったのに、Sちゃんはどうして好きな人の入学する大学が分かったのでしょうか。
驚く人たちに向かってSちゃんは「私は、彼を好きではないし。大学が一緒になったのも偶然だから」と言い張ります。がしかし、その表情は嘘をつけないSちゃんの、あの時の表情のままだったので、みんなは察して黙りました。
「どうにかして調べて、頑張って同じ大学へ入学したんだな・・・・」と。
Sちゃんは、同じ大学へ入学しただけでは終わりませんでした。学部が違ったのですが、好きな彼の入部した部活のマネージャーとなったのです。厳しい運動部でしたので、授業のない時間はほとんど部活でした。その為に4年間はたくさんの時間を一緒に過ごすことができたのです。
中学の頃、みんなにバレないように旨に秘めていた想い。
高校の3年間は一度も会えず、思い出と将来に夢を見て。
大学を選ぶ際、真っ先に行きたいと思ったのは好きな人が目指している大学でした。
恋と進路
Sちゃんは、自分の進路に【恋】を最優先にし大学を決めました。大学生活はとても充実していて、好きな人と同じ部活。とても充実した4年間でした。恋を理由に選んだ進路なんて、不真面目でしょうか?私はSちゃんから、不真面目さは感じません。好きな人と同じ大学へ入学できるように、一生懸命勉強をし努力をしたようです。
その恋が実る事はありませんでしたが・・・。
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