受験において、一番大事なことは志望校に受かることではない。
これが高校受験、大学受験と2度の受験を経験した28才の自分が今実感すること。
勘違いして欲しくないのは、だからといって受験というものを適当に考えてもいい、ということを言っているのではない。
では、何が大切なのか、、
これをお伝えする前にまず自分がどのように受験と向き合ってきたのかを話そうと思う。
一勝一敗
一勝一敗。
第一志望校への合格を勝利と考えるのであれば、二度の受験での僕の戦績はこうなる。
結論から話すと、第一志望の学校に入れたのは高校受験、大学受験では希望する大学に合格することができなかった。
受験は中学、高校ともに学生生活最後に待ち構える関門のようなもの。
当然、先生たちも1年生の内からそれとなく受験を匂わせてくるし、3年生にもなって受験が近づいてくると教室の雰囲気すら変わってくる。
どことなく教室全体の会話は少なくなり、赤点を自慢し合っていた生徒ですら周りの生徒の成績が気になり始める。
それほどの変化をもたらすほど、受験というものは学生にとって大きなイベントということだ。
だからこそ、受験によって終わる恋愛や終わる友情があるのもそのせいなのだろう。
高校受験と大学受験
僕も例外でなく、今受験を控えるみんなと同じ気持ちだった。
大学受験の時には先生から第一志望から第五志望まで学校を選びなさい、とは言われていたけれど第二志望以下なんて目に入っていなかった。
第一志望に行かないと勉強する意味がない、とか第一志望に合格できないと恥ずかしい、とまで思っていた。
そんな極端な考えを持っていたから、もちろんクラスでもあまり喋らなくなったし、家でもずっと勉強していて成績が思うように上がらないと家族にも辛く当たってしまったりしていたと思う。
人間的に未熟な所ばかりだったけど自分でも今振り返ってみて、本当に頑張ったな、と思えるくらい毎日勉強していた。
勉強していただけでなく、どうしたら記憶に定着するのかとか、休憩時間の正しい入れ方とか勉強を行うべき時間とか勉強の効率についてもたくさん調べて自分に合いそうなものを常に試し続けていた。
なんでそこまで頑張れたのかというと、ここに書くのが恥ずかしいくらいどうしようもない理由だ。
高校受験は当時好きな子と同じ高校に行くため、大学受験は地元である青森を出て自分の中ではテレビの中の世界だった東京に行くためだった。
こんな下心満載の理由だけど、その当時の自分にとっては一番モチベーションが上がる理由だった。
冒頭にも書いたように僕は高校受験は第一志望の高校に入学することができ、大学は合格することができなかった。
当時の自分にとっては、目の前に突きつけられた受験の結果が全てだったので大学不合格の結果を知ったときはかなり落ち込んだ。
人生終わった、とまでも考えた。
あれから10年たった今、僕の考えは全く違う。
受験において大事なことは志望校への合格とは全く別のところにあると考えている。
合格という結果よりも大切こと
受験の結果よりも大事なこと、それは自分の目標や目的に向かって精一杯の努力をした、というプロセスだ。
ここで、勘違いして欲しくないのは2つ。
結果はどうでもいい、ということではないし、本気の努力出なければいけない、ということだ。
もちろん、結果に関しては合格となった方がいいに決まっている。
大学受験で第一志望の大学に行けなかった自分も経験しているのでその気持ちはすごい分かる。
不合格という結果を受けて、人生に絶望した自分なのだから。
ただ、学生という立場にいると受験というものがあまりにも大きなイベントに見えて、その結果で全てが決まってしまうように思える。
しかし、人生という大きくて長いスパンで考えてみてほしい。
受験というものは人生で見れば、小さな一つのイベントに過ぎない。
受験の結果で全てが決まる、ということでは決してないのだ。
なぜ、結果よりもプロセスが大事かというと、受験で努力した経験は人生というスパンで見た時に一生役に立つ経験となるからだ。
人生で振り返った時に自分でも褒められるほど努力した、という経験をする人は少ない。
ほとんどの人がどこかで妥協をして自分にブレーキをかけるからだ。
それを一切妥協せず、受験をやり抜いたという経験は必ず役に立つ。
僕は第一志望の大学から不合格という結果を受け取った。
つまり、チャレンジとしては失敗である。
しかし、一切の妥協をせずにやり抜いた。
僕は第二志望の大学にいき、ダンスを始めて、ダンスを仕事にしたいと考えた。
そして、結果としてダンスを仕事にすることができた。
その他にも新卒で入社した企業で営業成績3ヶ月連続1位を取ることも出来た。
そして、今また新たなチャレンジとしてこうして記事を書いている。
ダンスを仕事にした時も営業成績で1位になった時も役に立ったのは受験勉強の経験だ。
妥協せずやり切る、ということを経験したことでそれを別分野で転用することができる。
確かに、別分野で同じように努力したことで結果は出ないかもしれない。
けれども、そこでも出た結果を重視するのではなく努力のプロセスに目を向けてほしい。
その経験は必ずみなさんの力になる。
最後に
僕は目の前の受験の結果が全てだと考えていた。
だからこそ、プレッシャーに押しつぶされそうになったり、うまくいかないと家族に当たってしまったりしていた。
結果にこだわりたいのは痛いほど分かる。
だからこそ、ちょっと視点を変えて受験という経験を捉えてほしいと思った。
結果だけではなく、今みなさんが過ごしている1日1日のプロセスが何より大事だということを心の片隅に留めておいてほしい。
osooofee著
因数分解の動画