
受験勉強で欠かせないのが参考書や問題集です。
色々な出版社からそれぞれ工夫を凝らしたものが数多く出ていて、実際に購入しようとしたときどれにしようか迷ってしまうことが多々あります。
ましてや、多くそろえればそれだけ金額もかさんでしまい、学生には大きな負担にもなります。
どれだけ参考書や問題集を効率よく使うかで、その後の成績が大きな影響を与えることになります。
私の浪人時代に行った参考書や問題集の使用方法を紹介します。合う合わないはあると思いますが、参考にしてみて下さい。
1、答えから解き方を作る

問題集を何度繰り返しても試験でなかなか点数が取れない。色々な問題集をやっても一向に成績が上がってこない。そんな経験をしたことは無いでしょうか。
私の場合、計算問題はある程度複雑になっても問題なかったのですが、応用問題になると解説を見て・覚えて・理解しても、ほかの問題を解こうとするとなかなかうまくいきませんでした。
どうしても一つの問題の解き方・答えを形的に覚えてしまって、その形でないと解けないようになっていたのです。その結果色々な問題に対して応用が利かなくなってしまっていました。
そこで始めたことが、まず公式や方程式を一から見直すことと、基礎問題のやり直しでした。
授業では「この公式覚えておくように」や「方程式を暗記しておくように」という教え方が普通でした。なので、今まで公式や方程式は暗記状態で覚えるもの、と認識していました。なので再度その成立過程から見直し論理的に捉えるようにしていきました。
その後問題集に着手する際も次のような手順で行いました。
- 問題を解く際も解答・解説は見ず、できない問題はまずはそのままで、とりあえず全問やってみる。
- 解答書からその問題に使用する公式・方程式だけ書き出し問題を解いてみる。
- 答えだけ見て解き方などの解説は見ずに問題を解いてみる。
- 解説を見ながらもう一度問題を解いてみる。
問題と答えから解き方を考えるという逆算的なやり方は、普通に問題を解くよりも倍くらいの時間がかかりました。その分問題を論理的に考えられ、結果的に応用力を少しずつ伸ばすことが出来ました。
2、自分で問題を作る

同じ問題集を繰り返しやり込むことで知識や応用力もついてきます。それを何冊か行えばより実力はついてきます。
ただ私の場合は先ほどのように、答え方を暗記してしまい応用が利かなかったり、経済的にもそれほど問題集を購入できる状況ではありませんでした。なので1冊、多くても2冊ほどしか問題集を持っていませんでした。
ある時、解答を見ても正解と不正解の違いがよくわからない問題がいくつか出ていました。そこでなぜそれが正解なのかを調べるのに合わせて、なぜそれが不正解なのかも調べていくようにしました。
そうすることで、ひとつの問題で得られる知識が一つだけでなく、二つにも三つにも増えていきました。
そこで以下のような手順で学習の幅を広げ、自身で新しい問題を作っていきました。
- 選択制の問題で、なぜそれが正解だったかを調べる。
- 同問題で、不正解だったものがなぜ違うのかを調べノートに書きだす。
- 不正解だったものが正解になる問題を作成する。
問題の内容や選択肢の数、使われている語句の数によっては一問に対し、五問も六問も作成することができ、自分だけの新しい問題集を作れるようになっていました。
3、単語帳やカードで覚えない

英単語を覚える際も、単語帳やカードを使用するとやはり順序や形で覚えてしまい、実際に文章に入っているとなかなか意味を思い出せませんでした。
そこでメインでの学習の仕方を、単語帳やカードを使って暗記する形から、文章の中の単語を辞書で調べていく形に変えていきました。
大まかな手順としては次のように行っていきました。
- 問題文を和訳する。(毎日違う文章で3・4日分ほど)
- わからなかった単語は辞書で調べノートに書き残しておく。
- 後日別の英文章を和訳し、同じようにわからなかった単語は辞書で調べノートに書き残しておく。
- 用意した英文すべて和訳し終わったら最初の文章を再度和訳し、わからなかった単語は同じようにノートに書き残す。
- わからない単語がなくなるまで繰り返す。
一度調べて覚えた単語も数日すると忘れていることが多いので、繰り返し文章の中で見直していく事で、形ではなく言葉として単語を覚えていけるようになってきました。
やり方は自由

私には、物事をその形のまま覚えて応用が利かないという欠点がありました。でも自分の欠点はウイークポイントではなく、工夫次第で新たな可能性に変ることが分かりました。
紹介したのは私には合った勉強法なので、全ての人には当てはまらないと思います。ただ、勉強のやり方は自由なので、それぞれ自分に合った勉強法を探してみて下さい。
Haslyi著
因数分解の動画