有名私立大学を目指した話し

コロナの中で初めて考えた人生の選択。のんびり屋の娘が選んだ道は?

コロナで変わった人生観

私の娘は今高校3年生。

まさに受験生だ。

娘は小さい頃から欲がなく、のんびりした性格だった。

高校生になり、進路を考えなくてはならなくなっても、はっきりとした将来像が決まらず、進路にも迷っていた。

そんな時にコロナウイルスの流行が起こった。

学校は休校になり、塾も休みになる。

どこにも行くことができず、ひたすら家で3か月を過ごした。

私は仕事をしているので、子供たちだけを家において仕事に行かなければならない。

しかし高校生になっていた娘には、自分で考えて勉強をするように言っていた。

友達とも会えず、遊びに行くこともできない。

世の中も今までと違う雰囲気になっていることを娘も感じていたようだ。

学校が休校の間、彼女は自分の将来について考えたという。

それまでは、資格が取れるという理由から、漠然と医療系と思っていたようだが、コロナの対応で大変な思いをしている医療従事者をテレビの報道で見ているうちに、いかに大変な仕事なのかがわかり、自分には向いていないと思うようになった。

コロナ禍での休校

コロナウイルスの影響により、高校1年の最後の定期テストは中止となり、2年生になっても2か月休校が続いた。

この間一人で勉強をする日々が続く。

私は学校のリズムを忘れないでもらいたいと思い、時間割を作って、学校と同じリズムで勉強をするように言っていた。

とはいっても家での生活は多少時間に余裕もあり。

娘はコロナによる現状をニュースなどで見ることで、自分の将来について今までないほどに考えたという。

コロナ以前から、学校ではよく、将来AIにより様々な職業が必要なくなってくるという現実を話に聞いていた。

そこに来てのコロナだ。

将来どんな職業に就くことがいいのか、ますますわからなくなったろう。

しかし娘は自分のやりたいことに向けて進むことに決めたのだそうだ。

コロナは子供たちにストレスも与えたが、私の娘にとっては人生をしっかりと見つめる良い機会となった。

学校再開

6月になり学校がようやく再開された。

再開されると早速実力テストがあった。

休校の3ヶ月の間に前学年の復習と2年の復習をしっかりとしていたためか、娘の成績は飛躍的に伸びていた。

これは彼女の自信につながった。

それまでは「どうせ自分の実力はこんなもの」とあきらめているところがあった娘は、頑張ればなんとかなることを学んだ。

娘は今まで迷っていた進路を決めた。

それまでは理系科目が得意だったため、理数系に進まなければならないと思い込んでいたが、文系への進むことを決めたのだ。

しかし娘の学校は2年の進級時にコースが別れ、すでに理数系コースへ進むことに決まっていた。

つまり理系の勉強を主にしながら、文系受験を目指すということになったのだ。

それはどう考えても容易なことではないのだが、娘は「やりたいことがあるから、頑張る」の一点張りだった。

「自分で決めたのだから頑張りなさい」

私ができるのは彼女を応援することくらいだ。

受験勉強

そんな経緯で娘は今受験生となった。

彼女が目指すのは、国際関係が学べて、且つ演劇や舞台の勉強ができること。

そんな学科はなかなかないので、演劇や舞台はサークル活動や学校外での活動ができるような大学を選ぶこと。

自然といろいろなチャンスが多いと思われる東京の、有名私立大学を目指している。

いわゆる難関大学と言われる大学だ。

いくら成績が伸びたとはいえ、それまでのんびりと過ごしてきた上に、理数系の娘にとってはかなりハードルの高い挑戦だ。

しかも最近の有名私立は、定員の厳格化のため、合格者の人数を絞っているという。

彼女の目指す大学も厳しくなっていることは同じだ。

私は何度も娘に確認した。

しかし娘の意思は固く、あえて難関に挑むのだという。

守りではなく、挑戦に向かう娘の姿が頼もしく、成長したなと思う。

受験まであと半年。

周りの友人たちもそろそろ本格的に受験モードに入ってくるころだ。

周りが頑張り始めれば、人一倍頑張らなければ追い越されてしまう。

そんな油断を許さない状況で、受験本番に間に合うのかどうかわからないし、コロナの感染状況しだいで、入試自体がどのようなものになるのか想像もつかない。

彼女のプレッシャーは相当なものだろう。

しかし娘には自分の決めたことを後悔しないように進んでほしいと思っている。

これからが本番の受験に向け、母としてできることは応援する事と体調管理くらいだろうが、しっかりとサポートしていきたいと思う。

 

hoejve著

 

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