同級生に影響を受けた話し

高校生になって目覚めた息子。受験まであと2年頑張れるか?

高校進学

これは高校生の息子の話です。

息子は中学から私立の中高一貫校に通っています。

小学生の時は、学校でも勉強が出来る子と言われていましたが、私立中学に入学すると、自分よりも勉強が出来る子が多く、彼なりにショックを受けていました。

それをバネに頑張ってくれればと、親は願っていましたが、親の気持ちなど意に返さない息子は、「自分の実力はこんなもの」と諦めてしまいました。

中学での成績は右肩下がり。

反抗期も重なって、私は息子の扱いに困っていました。

決して暴力的であったり、きつい言葉を吐く子ではありませんでしたが、何を言ってもいうことを聞かない状態が続きました。

そんな彼は、中学3年の頃には学年でもかなり低い成績をとってしまいます。

それには流石の息子もプライドが傷ついた様子でした。

中高一貫校であったため、高校へはそのまま進学できます。

しかし、高校から入学してくる生徒も多くいるため、入学前にクラス分けの試験がありました。

息子の高校は、一学年8クラスあり、1組が選抜クラス、2、3組が準選抜クラスと呼ばれる、テストで上位をとった約100名で構成され、それ以外のクラスは一般クラスと呼ばれます。

遅まきながら中3の3学期から勉強を始めた息子は、準選抜に入るという目標で勉強をしました。

しかし、公立高校で真剣に受験勉強をしてきた生徒達には叶うわけがありません。

案の定、息子は一般クラスでの高校生活のスタートとなりました。

一般クラスで

中学を卒業する直前、息子は高校生になったらバスケットボール部に入ることに決めていました。

親しい友人も入部を決めていたこともあります。

しかし、中学時代の学力から、高校での成績を心配した私は、息子とある約束をしました。

「赤点とったら退部!」

これが私と息子の約束でした。

息子にとって生まれて初めての運動部です。

入部当初は楽しくて仕方のない様子で、辞めたくない一心で勉強も頑張り始めました。

さらに、中学からの内部進学生と、外部受験の生徒の混合クラスの高校では、なかなかクラスの外部生と仲良くなれなかった息子は、嫌いなクラスメートに負けたくないという想いも持つようになります。

中学時代は、自分には追いつけないほど優秀な仲間がクラスにいて、諦めていた息子ですが、高校になって成績順で分けられたクラス編成は、逆に息子のやる気に火をつけてくれました。

部活が終わると毎日塾で勉強をして帰ってくるようになりました。

学校の授業も、レベルが合っているようで、授業が楽しいというようになりました。

とてもいい傾向だと思った私は、息子の様子を見守ることにしました。

定期テスト

5月になると、高校生になって初めての中間考査がありました。

中間考査の2週間程度前になると、息子の塾に仲のいい友人が集まり、一緒に勉強するようになります。

成績の良い子も居れば、同レベルの子もいます。

頭のいい子から刺激をもらい、同レベルの子とは切磋琢磨して勉強をしていました。

その期間がとても楽しかった息子は、毎日のように「勉強が楽しい!」と話すようになりました。

ただ、夢中になりすぎ、テストの最終日までパワーが続かなくなってしまうという失態を犯してしまいます。

初めての定期テストは、出来る科目と出来なかった科目が両極端に現れる結果と成りました。

中学の時は、この結果に満足してしまっていただろう息子は、今回は違いました。

中間考査の結果をもとに、次の期末考査でどうしたらいいのかを自分で分析し、準備をしていました。

期末考査は中間考査よりも早く勉強をはじめ、前回のテストで失敗した勉強方法を見直して勉強をしていました。

やはり塾で仲間と一緒に勉強をし、自分よりも理解度の低い友人に教えることで、さらに自分の理解を深めるということをしていました。

その結果、中間考査で成績の良かった科目はそのまま維持し、失敗した科目の成績を伸ばし、飛躍的に点数を伸ばしたのです。

以前の息子は、そんな自分に満足し、それ以上を狙うことはなかったと思いますが、今回は、「もっと上を目指すんだ」と言います。

休部

1年の1学期が終わろうという頃、勉強が楽しくなってきた息子は、部活と勉強の両立に悩むようになってきました。

もともと体育会系ではない息子は、楽しくバスケットボールができる部活を望んでいました。

しかし、息子の入部と同じタイミングで、顧問が替わり、練習内容がキツくなったことも理由の一つです。

「部活の時間ももったいない。勉強がしたい。」

親としては、できれば部活も続け、勉強もしてほしいと思っていましたが、息子が抱える部活動のストレスを見ていると、このままではせっかくやる気になった勉強にも影響してくるように見えました。

「自分の思うようにしなさい。」

私は息子に、自分で考えて結論を出すように言いました。

結局息子は部活を辞める決意をし、顧問に連絡を入れていました。

顧問の先生には、「成績をもっと伸ばしたいので、今は勉強に集中したい。だから部活を辞めたい」と言ったそうです。

「お前の気持ちはわかる。でもまたやりたくなるかもしれないから、退部ではなくて休部にしたらどうだ?」

顧問の先生は息子の主張を理解し、このように言ってくれたと言います。

先生と話をするという日の朝、気の重そうな表情で学校に言った息子は、とてもスッキリした顔で帰ってきました。

高校初の夏休みは、一生懸命勉強するのだそうです。

受験本番まであと2年、末っ子の甘えん坊だった息子がどこまで成長できるか、母として見守っていきたいと思います。

htutidc著

 

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