教師との話し

周りの環境って大切!?英語一本だった私が理系の道に進んだ理由。

英語が得意

私は学生時代英語が得意でした。

3歳頃から幼児英語教室に通っていて、私はそこの英語の先生が優しくて大好きでした。

英語が好きになったのも、その大好きな先生の存在があったからこそ。

小学五年生頃には中学卒業レベルの英検3級を、中学2年生頃には英検準2級を取得。

そのことについて周りから褒められたりもしていたので、自信を持っていた私は将来は英語力を生かした道に進もうと薄っすらながら考えていました。

教師と馬が合わない……!?

高校は国際科のある所へ進学。そこは当たり前のように英語ができる子たちばかり。

授業も基本的に英語で進行し、日常生活であまり日本語を聞かない環境でした。

この学校で勉強すれば、志望している国際大学にも行ける!

そう思っていた私ですが、入って早々考えの変わる出来事が起こりました。

私のクラスの英語担当になった教師と、まったく馬が合わないのです!

普通に生活していると、一人や二人自分と性格の合わない人が出てくるのは当たり前だと思います。

私の場合、それが英語担当の教師だったのです。

私とは正反対の性格をした先生は、私がAと言えばB、Bと言えばAというようなタイプ。

しかも何故だか私ばかり授業中に当ててきて、答えを間違うと英語で茶化してくる!

大人だったら嫌々ながらも適当にあしらう術も身に着けるものですが、まだトゲのある思春期真っ盛りな私は、その“ムカつく先生”についつい反抗的になっていました。

そんなこともあってか毎回英語の授業は憂鬱になってしまい、先生に会うたびにムカムカとする日々を送っていました。

生物の授業が楽しい!

しかしそんな私に、人生が変わるほどの出来事が起こります。

それは、ある生物の授業の時。

私は昔から理数系にあまり興味はなく英語一本で生きてきたので、正直化学や生物の授業は力を入れずに受けてきました。

しかし私の学校は国際科以外にも科学に力を入れている学校で、国際科の私たちもその恩恵を受けていました。

今の時代はほとんどどこもやっていないであろうカエルの解剖実験。

任意の参加だったその実験に、私はふっと興味が湧き軽い気持ちで参加してみました。

麻酔を嗅がされて眠っているカエルにメスが入り、一つ一つ臓器の説明がされていきます。

周りが「うわぁ……。」と若干引き気味になっている中、まだ鼓動しているカエルの心臓やピクピク動く足を見た私は「何これ!すごい!!」と、カエルの生命力の強さと生き物の体の複雑なつくりに感動していました。

授業が終わり、これも任意で生物の先生が準備室に置いてあるホルマリン漬けの標本を見せてくれるというので参加しました。

そこは哺乳類や魚類などたくさんの標本が置いてあり、姿かたちは違えどどの種類もちゃんと同じ臓器がある……。

違う生き物なのにどうして一緒なんだろう?どうやって進化してこういう姿になっていったんだろう?

私が生物の先生に疑問をぶつけると、先生はちゃんとその疑問を解説してくれる上に、面白い豆知識を教えてくれたり、それがどう実生活に役立てられているかなど様々なことを教えてくれました。

(生物って面白い……!!)

次々と出てくる疑問やそれを知りたい好奇心が、次第に英語を学んでいた時より上回っていました。

気が付くと私は生き物の遺伝に興味が湧いており、特に海の生物を研究できる大学を志望していました。

予備校に通って

 

学校では英語や外国語がメインだったため、大学受験に必須だった化学や生物の授業は基本的な勉強しか習いませんでした。

なので私は両親に頼み込んで予備校に通わせてもらい、学校では習わない内容を補完していました。

ここで私がよかったと思ったことは、どんな進路を志望してもこれからの将来英語は必須になると言われたこと。

英語の先生は嫌いでしたが、英語自体が嫌いになったわけではありません。

むしろ普通は学校じゃ習わないような英語の悪いスラングを覚えて、少し会話のレパートリーが増えて楽しくなったくらいです(笑)

元々英語力には自信があったため、予備校でも化学と生物の授業に集中することができました。

予備校に通い始めたのが高校一年生の時だったので、割と早い段階から受験勉強ができた私はそのまま努力を重ね、無事現役で国立大学に合格することができました。

あとから周りに聞くと、国際科から理系の道に進む人はあまりいないらしく、予備校の先生も最初は「大丈夫かな?」と心配していたそうです(笑)

そんな私でも合格できたのは、周りで支えてくれた人が多かったからだと思います。

特に未成年の間は、周りの人の環境で人生って大きく左右されるなぁと、今思い出してもそう感じます。

kiako著

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