小学校時代って何してたのかな?
小学校の時に塾に通ってました。当時の私は親に言われるままにそろばん塾に通ってました。自分がいきたいと言った記憶がないのでただ、親に行けと言われたから通ってました。今から思えば親は当時の私を心配していたのだと思います。どちらかというと周りの人からかなり浮いた存在だったので、周りの人間との関係性を取れるようにと考えていたのだと思います。加えて、勉強する習慣を身につけさせる為にさせていたように思います。そんな親心も知る由もなく過ごしていました。
そろばん塾へ
そろばん塾は、お寺で、平日の月・水・金・土の午後・第2、4日曜の午前中に行われていました。20帖ぐらいの畳敷きの部屋に横に細い机が4つ程並べられていて、そこに小学生が20人ぐらいでやってました。そろばんに向き合う時間は私にとっては、そんなに窮屈な時間ではありませんでした。あんまり考えていなかったんだと思います。集中してやっていたんだと思います。なので楽しいというのはなかったのですが、やらなければならないという意欲はありました。周りも同じ小学校の子達もいましたし、人間関係を作ることが苦手な私にとってはありがたい環境だったのかもしれません。だからこそ、環境はとても良かったので、抵抗なく通い続けてました。
何でこんなになるのかな
もともと楽しくてそろばん塾に通ってるわけではない私が、通うことが遠のくキッカケが起こります。小学校の帰り道その日は塾の日だったのですが、一緒に帰っていた幼馴染の1つ年上の女の子がへそを曲げました。登下校の道が塾のお寺近くを通るので、同じ塾に一緒に通っていた子が、「あれっ。今日はそろばん行かないの?」と声をかけてくれました。その時、その幼馴染が急に不機嫌になったのです。楽しく帰ってたのに何だよといった感じでしょうか、割とその子に逆らえない自分だったので。つまらなかったんだと思います。その当時の私は弱い人だったんです、その子のご機嫌取りをしてしまい結局帰ってしまったのです。もちろん後ろめたい思いがなかったわけではありません。ですが、流されやすいというか、自分の意志を強く出さない感じがあるのです。嫌われるというのを極端に怖がっているのかもしれません。塾に通うことは苦にならなかったのにここで、妙なブレーキになってしまったのです。
こんなはずではなかったのに
こんなことがキッカケでそろばん塾に通うに足が向かなくなりました。もともと面倒くさがりで、継続するのが苦手でした。親はそれを克服させるために通わせていたのに、なぜか通わなくなった私。それに拍車をかけたのは、同じ学校の同級生の成長でした。当然のことながらその子達は真面目にそろばんに通っていたのです。なので、級の差が出てきていたのです。そのことで、当時の私はショックを受けます。当たり前のことなのですが、そのことで一気にやる気を失ってしまうのです。ただでさえ、足が向かなくなってきた所にその出来事が加わり、また親からもうるさく言われるようになりました。でも、しばらく気持ちが進まず、時だけが過ぎていきました。
やっぱり・・・。でも・・・。
でも、1か月後気にはなっていたのでそろばん塾に顔を出しました。「すみません。来ました」先生は「この前の試験受かってたのに、もう来ないと思って、破いてしまったよ」と何とも言えない複雑な表情。私は「あぁぁ・・・。もう遅いんだな」と思い、畳敷きの部屋からそれ以上何も言えずに出ていきました。やってしまったなという思いと、先生を裏切ってしまったんだなという思い。何ともやりきれない思いでした。親もこのことについては何も触れませんでした。何だか自分で進んでいれば、変われたであろう道を自らぶち壊してしまったというトラウマでしょうか。何をやっても結局ダメなんじゃないかというすぐに諦めてしまう性格はこの当時にできたのかもしれません。あの時「もう一度やり直させて下さい」そのい一言が言えたなら、そのつもりで勇気を出して塾に顔を出したのに。何をしているんだろうと今にして思えばですけれど。当時の私はもがくことができませんでした。そうすれば何かをつかめたかもしれないのに。勉強は一筋縄ではいかないのは今ならわかるのに。その場に居られない空気が何よりも自分にのしかかって前に進めず。目の前の課題に引き下がるしか、見ないように目をそらすしか出来なかったのです。それを発端としてますます、勉強嫌いに拍車をかける小学校の頃の出来事でした。
150著
因数分解の動画