中学校までは義務教育なので、受験しなければ学区内の公立中学校へ入学することになります。
ですが教育の理念や学力をもっと上げたいと考えて、私立中学校を選択する人もいますよね。
私の周りでも、もっと英語の勉強に力を入れたいと考えたり、共学は嫌という理由で私立中学校を受験するというお子さんも増えました。
そして我が家の次女も、長女が行っていた私立女子高校が楽しそうだからという理由で、その学校の中学校に入学したいと考えています。
この記事では私立中学校を選択するメリットや、受験対策、親の心構えについて解説します。
私立中学校の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
公立中学校と私立中学校の違い

1・学費が違う
まず一番に挙げられる違いと言えば、学費の差です。
文部科学省の調査でも、私立と公立の学費の差はおそよ3倍であることがわかっています。
公立中学校では、基本的にかかってくる費用は給食費やその学年で使う教材費、他には校外活動費となってきます。
ですが、私立中学校となると学校教育費が大きくかかってくることになり、文部科学省の資料を見ても公立と私立で学校教育費の費用で大きな差になっていることがわかります。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
学校教育費 | 138,961円 | 1,071,438円 |
学校給食費 | 42,945円 | 3,731円 |
学校外活動費 | 306,491円 | 331,264円 |
総額 | 488,397円 | 1,406,433円 |
具体的な数字を見ると、より差があることを実感しますね。
学びたい学校があることはとても意欲的で素晴らしいことですが、現実問題としてこれだけの費用の差があることを知ったうえで、よくご家族で相談することが大切です。
2・通学にかかる移動手段と距離
私の生まれ育った所は人口1万人以下の小さな町だったので、町内の中学生が全員同じ学校でした。
同じ町内と言っても、面積は広く、私の家から中学校までは車でも20分。遠い人なら30分以上かかります。
スクールバスなどはなかったので、電車か自転車通学が多かったです。
このような環境の人もいますが、公立中学校は基本的に徒歩圏内の学区内にある学校へ入学しますので、通学は徒歩がほとんどです。
ですが、私立となると全国どこからでも受験が出来ます。
バスなどの公共交通機関を使う人、徒歩の人、家族に送迎してもらう人など様々です。
そして親もとを離れる人のために学生寮がある学校や、遠方の生徒のためにスクールバスを用意している学校もあります。
ここは公立の学校にはない大きな違いですね。
そもそも「この学校で学びたい」と大きな志を持っている生徒が多いので、環境が違う生徒と触れ合うことが出来るというのもいい社会勉強になると思います。
3・授業内容や高校受験に対する取り組み
公立中学校では基本的に学習指導要領に沿って決められた授業内容で進んでいきます。
ですが、私立中学校ではそれぞれの学校ごとに教育方針が決められているので、その学校独自のカリキュラムで授業が進みます。
この学校はどのような教育方針なんだろうと興味があるなら、せび体験入学や学校見学会に参加してください。
私も2校の学校見学会に娘と参加しましたが、それぞれ学校内の雰囲気と生徒の様子の違いを肌で感じることができたので、学校選びの参考になりました。
学校見学会では実際に制服を着ることができたり、授業に参加できたり、部活動の体験もできたりと学校を知ってもらおうという工夫がされています。
遠方で行くことが難しい場合も、学校によってはオンライン見学会を開催しているところもあるので、気になる場合は、その学校のホームページを見てくださいね。
中学校受験対策

もちろん早いうちから受験にむけて取り組むことに越したことはありませんが、6年生になってからお子さんが受験したいというご家庭もありますよね。
そのように自発的に受験したいと思うことは素晴らしいと思います。
難関校となると6年生から急に受験対策を始めても、そのお子さんの学力にもよりますが、厳しいかもしれません。
お子さんの学力に合った私立中学校はあるはずですので、よく話し合って、希望と学力に合った学校を選択してください。
1・学習塾に通う
中学受験では算数・国語・理科・社会の教科で入試を実施します。
すでに1年生の時から塾に通ったり、通信教材で勉強したりと早い段階で学習に取り組んでるお子さんは多いですよね。
塾に通うメリットとしては、自分の学力を把握することができ、学力に合った指導をしてもらえるところです。
中学受験では、特に算数で小学校で習うこと以上のレベルの問題が出されます。
中学校で習う方程式の問題も出されることが多いので、一人で学習するには限界もあります。
中学受験では算数問題が解けるかが重要となってくるので、日頃からお子さんの苦手を把握しておく必要がありますよ。
塾ではお子さんの今の学力がはっきりとわかりますので、塾の活用は有効です。
2・公開模試を受けて学力を把握
公開模試についてはよくテレビCMでも見かけますよね。
日程や受験法も詳しくホームページ等で情報がありますので、どんどん受けて自分の学力を把握しましょう。
そして苦手な問題を見つけることが、この先の対策で重要になりますよ。
中学受験をした娘と同じ英語教室の生徒も、公開模試は可能な限り受けたと話していました。
目標達成のために、頑張りましょう。
親の心構え

中学受験を控えた子供がいると、思ったように学力が上がらなかったり、思ったように勉強していなかったりすると、イライラしてしまいますよね。
もちろん、子供にもっと頑張ってほしい、絶対に合格してほしいと強く思います。
そんな子を思う親の気持ちや感情に子供は敏感です。
問題が解けなかったり、思うように勉強が進まない時に一番その状況を辛く感じているのは子供自身です。
小学生の子供では感情のコントロールが上手く出来ないこともあります。
「やる気がおきない」「また間違えたらどうしよう」などと、親が思っているより悩んでいることもあります。
そんな時に親がイライラしてしまうと、その感情を敏感に感じて「自分はダメなんだ」「どうせ無理なんだ」と更にモチベーションが下がってしまうことにもつながります。
もしお子さんが思ったように勉強が進まず悩んでいる時には、「●●しなさい」や「もっとこうすればよかったのに」などという声がけは絶対にやめてくださいね。
自己肯定感の低下を招いて、受験自体辞めたいとなるかもしれません。
そんな時は、良い面に目を向けるように心がけてください。
問題を間違えてしまったとしても「この問題は間違えても、こっちの問題は出来ているね」や、勉強があまり進んでいなくても勉強をしようとしている姿勢を褒めてあげてください。
否定されなければ、自己肯定感が高まり「もっと頑張ろう」という気持ちになります。
お子さんが悩んでいれば、親としては自分のこと以上に辛くて、つい解決してあげようと「こうしたらいい」と口を出してしまいたくなります。
その気持ちをグッとこらえて、お子さんを信じてあげることが受験を乗り切るには大切ですよ。
まとめ

中学受験をする人はまだまだ少なく、多くのお子さんは公立の中学校に行くのが現状ですよね。
学費や通学など、公立の学校に行くより親の負担はかなり大きくなります。
ですが私立の中学校に行くことは、メリットも大きいです。
もしお子さんが中学受験をしたいと言ってきた時には、よく話し合ってください。
お子さんの将来のことを一番に考えて、一緒に応援していきましょう!
meinisij著
因数分解の動画