私は英語や海外文化が好きで、語学の勉強をしたり海外に実際に行ったりもしました。
英語を好きになったきっかけは様々ありますが、今日はその中の一つをお話しします。
中学の勉強

私は元々勉強全般が得意ではなく、1年生の頃はなんとかついていけていたものの、2年生になってからの試験では、見事に得意不得意が分かれるような点数を取っていました。
そんな私を見て両親は、家庭教師の先生をつけてくれ、大学生の女性の先生が数学と英語の対策をしてくれる事になりました。
この頃既に英語に興味を持っていた私は、もっと成績を伸ばしたいという気持ちで英語もみてもらいたいと、両親にお願いしました。
初めこそ緊張していたもののとても丁寧で優しい先生に、私はすぐに心を開いていきました。
英語を伸ばす為に行った事

先生はある日、私に毎朝英語のラジオを聴いてみる様にと言いました。
私は全く知らなかったのですが、当時は早朝に毎日ワンフレーズ、英文を教えてくれる番組をラジオで放送していました。
先生は、毎月出ているその番組のテキストと、聴く為のラジオを私にくれました。
朝が苦手なもので、起きれる日と起きれない日がどうしてもあったのですが、それでも起きれた時にはしっかり聴くという事を続けていきました。
寝起きのぼーっとした頭で聴いていたので、本当に身になっていくのだろうかなどと疑問に思っていたのですが、その成果はおのずと出てきたのでした。
英語のラジオを聴く様になってから初めての試験。
その時のリスニング問題で、私は英文がいつもより聴き取りやすくなっている事を実感しました。
頭が起きていなくても、微かに聴こえる英文を毎朝聴いている内に、ある程度耳が慣れてきたのだと思います。
この頃から、英語の成績はぐんと上がっていきました。
きっかけをくれた先生

先生は海外に住んでいた事もあるそうで、英語が好きな私によく、その時の話をしてくれました。
当時は海外の生活を写した番組や旅番組、とにかく海外の様子がわかる様なものを見たり聞いたりする事が大好きでした。
なので先生の話を聞きながら、海外への憧れや想像を膨らませる事がとても楽しかったのです。
と同時に、様々な経験をされて今は大学で更に勉強に励んでいる先生をとても尊敬していて、私もこんな風に色んな場所で色んなものを見て、触れていきたいと思う様になりました。
最強の敵

英語は先生のラジオ大作戦のお陰で順調に伸びていきましたが、私には“数学“という最強の敵がいました。
頭で複雑な事を考えたり、単純に数字が苦手であったので、問題を解いて解説してもらってもなかなか理解をして身につける事ができませんでした。
最終的には英語の時間を少し短くして、その分数学に割いてもらったりしましたが、私の数学の成績は上がることはありませんでした。
当時は運動部に所属しており、なかなかの練習量をこなしていました。
言い訳にはなってしまいますが、家に帰るとヘトヘトになってしまっていて、先生がいる緊張感よりも自分の家という安心感と疲労感が勝ってしまい、集中力に欠ける日々が続いてしまいました。
両親もそんな私を見兼ねて、緊張感を持って欲しいという事もあり、家庭教師をやめて集団指導の塾へ通う事になりました。
先生は色んな方法を試して丁寧に指導してくれていて、私にとっても憧れの存在になっていたので、成果を出せずに申し訳ない気持ちと、先生との授業がもう無くなってしまう事がとても寂しかったです。
大切な経験

私は家庭教師から塾へ切り替え、先生との繋がりはそれっきりになってしまいました。
ですが私の中で先生と勉強して学んだ事は、自分の今を作ってくれている“英語“を頑張るきっかけになった大切な人生のポイントになりました。
志望校に合格した時に、先生に報告のメールをしました。
とても喜んでくれて、そのお祝いの言葉が綴られた返信に私もとても嬉しくなった事を覚えています。
その後私は、当時思い描いていたものとは少し違いますが、憧れの海外へ行ったり、英語に関係した職に就きました。
先生と連絡を取る事はそれ以来ありませんでしたが、今もどこかで元気でいてくれるといいなと思います。
155著
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